晴れ渡る青空のもと、柔らかな日差しが射す、そんな場所にその宿はあった
静寂の中、川のせせらぎと鳥の鳴き声、そして人ならざる者たちの息遣いを遠くに感じる

NIPPONIA 播磨福崎 蔵書の館
YouTubeさえおチャンネル【さらば妖怪ベンチ】あの日の君たちを忘れない
なぜこの町を訪れることになったのかはコチラ



これは前回の旅の記録の宿泊編である
NIPPONIA(ニッポニア) 播磨福崎 蔵書の館と言う名の宿
300年前に建築された福崎町の地域政治、文化の中心を担ってきた重要有形文化財「大庄屋(おおじょうや)三木屋住宅」をリノベーションした建物だ
この宿に、時計やTVは設置されていない
静寂に包まれた客室には「蔵書の館」にふさわしく、様々なジャンルの蔵書のコレクションが各部屋毎にブックシェルフに収められている
イイ感じの暖簾をくぐった先にはマルシェのように土産品を配置した土間があり、フロントカウンター、食堂へと続く扉が見えた






BOOK CAFE 〒202
チェックインを済ませると、デキる雰囲気を醸し出している宿の支配人から食事の時間帯と施設の使い方の説明があり、いざ本日泊まる部屋の説明を受けていた途中で、俺っちは気づいてしまう…
ハッ!( ゚д゚)
また、やっちまった…
母親に小さい頃からよく言われたものだ!「アンタ、ちゃんと確認してから何かやりなさい!」と
何をやっちまったかと言うと、宿の予約の時にとりあえず程よい宿泊料金とカッチョいい部屋の名前で決めてしまった結果…



母屋ではなく、別館…
正確に言うと、この宿に来る途中に寄ろうかどうか迷って、明日にしようと通り過ぎた綺麗なミントグリーンの建物
「妖怪ブックカフェ」
この2階部分が客室になっていて、どうやらそこを予約してしまった事にこの時点で気づいたのだ…






福崎町のアイドル妖怪河童のガジロウ
デキる宿の支配人
落胆の色が隠せない俺っちの表情に、すぐさま気付いたデキる宿の支配人!
支配人「今日の予約はお客様だけなので、建物全部好きに使っていいですよ!」
な、何だってぇ〜!
状況が一変した!
この日は既に営業終了したので、明日の営業開始まで好きに使って良いぜ!
アーンド宿泊客も俺っちだけなので、建物全部好きに使っていいよとの事なのであーる!
結果的に俺っち大勝利である!見切り発車の人生もたまには大当たりする事があるもんだっち!
俺っち「カフェにある本全部読んでいいのぉ?」
支配人「OK!」
俺っち「俺っち、あの建物独り占めぇぇ?」
支配人「イエース!オフコース!」
勝った!俺っち心の中でガッツポーズ!
母屋の庭にとても珍しい白い彼岸花が咲いているのをTwitterで見て、それだけはどうしても写真に収めたかった俺っち!
俺っち「白い彼岸花見たいっち!」
支配人「ハッハー!ノープロブレム!」
さすがだ!デキる男は違う!庭は宿泊者なら自由に見学OKとの事、不安は全て払拭された
BOOK CAFE 〒202のロケーション
その後、デキる男の案内で〒202の部屋の使い方を教えてもらい(〒201の客室もある)
ソファで一息つく、浴室の仕切りはガラス貼りでスケスケ♡フカフカのベッドが二つ♡
しかし、俺っちはさすらいの旅人なので最後まで見ないフリをし続けた…
今回宿泊した素敵なお部屋の動画はコチラから⬇︎
室内のブックシェルフには、俺っちの大好きな妖怪のマニアックな本が所狭しと置かれていた
ついつい読み耽ってしまいそうになるのを抑えるのが大変だった…
宿だけ楽しんで帰る訳には行かなかった!
なぜなら宿の裏手に妖怪達が大集合するエンターテイメントパーク、辻川山公園があるからだ!
夕食までの時間、少年のように目を輝かせながら、俺っちは妖怪公園を駆け回ったのだった…



ディナータイムのレストラン風景
その後、指定された時間に酒蔵をリノベしたという食堂へと向かった
木造の渋い色合い、それなのに木のぬくもりで何かホッとする感じがする!
窓から美しい庭が見渡せ、奥にはバーカウンター、採光も丁度いいナイスなロケーション!
ナイスロケーション!なレストランの様子はコチラから⬇︎
感染対策もしっかりとされており、一人で食事をしても気まずくならぬよう配慮したタイムスケジュールもバッチリだった
男性シェフ一人、女性ソムリエ一人の構成で、とても気さくで丁寧な対応をしていただいた
料理の事は全く詳しくないので、写真だけ載せる事にするが、味の感想としてはどれも非常に美味かった!
この日の創作料理メニュー



だが、写真を見返しても、何の素材でどんな味だったかは全く思い出せない…
小汚い立ち飲み屋に足繁く通っている俺っちには、縁の薄い豪華な料理たちだった…



テリーヌとかおねぃさんが言ってた気がする…












お茶(福崎町産)の味が濃くて美味しかったなぁ!



そして、残念ながら緊急事態宣言発令中だったので、大好きなアルコールの類いは一切提供を行っていなかった…
なので、ノンアルコールビールをチョビチョビ飲みながら料理を味わった…
妖怪ブックカフェ
食事を済ませ、宿へ戻り一階部分の妖怪ブックカフェで本を読みながら一息つく、そこにYogibo(ビーズクッション)が置いてあった!
Yogibo
『ヨギボー』とは…
SNSをきっかけにブレイクした『人をダメにするソファ』のことである
座った時にビーズが身体にフィットするので横に寝かせて座ればソファーに
立てて座れば椅子のようにも使えるお洒落なクッションだ
ヨギボー公式オンラインストアを参考
Yogiboの座り心地に感動した俺っちは、掘立て小屋(自宅)に欲しいと思い、後日Yogiboショップで即購入してしまった!
Yogibo銀座店に来店したところ、CMキャラクターを努めたNiziUのサインクッションが展示してあった












ブックカフェには、妖怪関連の本が所狭しと置いてあった
どれも面白そうだったが、夜の辻川山公園に行きたかったので、短時間で読める絵本系を何冊か楽しんだ
夜になると辺りは鳥の鳴き声と川のせせらぎ以外聞こえない
Yogiboに寝転がりながら、静寂に包まれたカフェを独り占め!最高の時間を過ごす事が出来た
Yogibo使い放題!妖怪カフェの様子はコチラ⬇︎
夜の辻川山公園
建物の真横に母屋、後ろに「もちむぎの館」そこを抜けると辻川山公園があり、結局公園には夕食後と翌朝も行ってしまった…
とても美しく幻想的なスポットだった



⬇︎YouTube『さえおチャンネル』より⬇︎
日中チャリンコをぶっ飛ばして福崎町を走り回ったせいで、急に眠気に襲われブックカフェで朝まで本を読むつもりが部屋に戻って早々に眠ってしまった…
その晩、夢の中の事なのか、現実だったのか定かではないが、俺っちの寝ている隣に不思議な気配を感じた気がした、怖いとかそういうものではなく、ただ何かがいるような感覚だった
人ならざるものがもしかして訪ねて来てくれたのかもしれない…



翌朝目覚めてから、また辻川山公園へ行き妖怪たちの彫像を眺めて「また来るね!」と別れを告げて宿に向かい、朝食をいただいた



逆さ天狗が滑車て滑って出てきます



ソムリエの方から使用している食材はほとんどが福崎町産か兵庫県産と説明してもらった気がする
白い彼岸花
朝食を済ませ、部屋には戻らずチェックアウトをして、母屋の中庭を見学させてもらった
そして一輪だけ咲いていた白い彼岸花を見つけた






普通彼岸花は紅いものだと思う、俺っちはその辺詳しくはないので、珍しいのかどうかはよく分からない
だけどこの花は何か今回の旅でのアイコン的な特別な気がしたのだ、最後に見られて本当に良かった
蔵書の館を後にする時に新たなる願望が生まれた…
今度来る時は絶対に母屋の客室に泊まる!そして、今度は一人ではなく嫁(もしくは彼女)と来る!
その時まで待ってろよ〜!妖怪たち〜!
今回、宿泊した素晴らしい宿 NIPPONIA 播磨福崎 蔵書の館
⬇︎予約はコチラから
さいごに
この旅に出かけたのは九月半ば、前編の記事から大分時間が経ってしまった…
フレッシュな内容とは言い難いが今もまだ鮮明に旅の記憶が残っている
素晴らしい旅であったし、美しい自然と歴史的な財産、そして妖怪の父、民俗学者「柳田國男」先生が生んだ妖怪たちを生かした福崎町の方々の地域おこしに対する熱い思いが伝わってきた
コロナショックに負けずに、この素晴らしい土地に沢山の観光客が訪れて欲しいと切に願う気持ちとこの記事を完成させなければ、当ブログ「人生再生日記」が前に進めない!
そう感じて何とか、このポンコツな記事を書き上げた
どうか妖怪の町で皆が笑顔になりますように
願いを込めて… さえお



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